2026年版・4-5

特殊引火物の性質比較の一問一答

危険物乙4「危険物の性質・火災予防・消火」から、特殊引火物の性質比較に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-5

二硫化炭素(CS2)の性質として、誤っているものはいくつあるか。
A. 純粋なものは無色透明だが、不純物を含むと黄色を帯びて腐った卵のような悪臭を放つ。
B. 発火点が約90℃と極めて低く、高温の蒸気配管や電球に触れただけでも発火する。
C. 液体の比重が1より大きく水に溶けないため、水没させて貯蔵する(水張り貯蔵)。
D. 蒸気には毒性がないため、換気設備のない室内でも安全に取り扱うことができる。

  • 1つ
  • 2つ
  • 3つ
  • 0つ(すべて正しい)
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正解 1つ
解説
二硫化炭素は特殊引火物の中でも別格の危険性を持つ物質です。
A、B、Cはすべて正しい重要な性質です(発火点90℃、引火点-30℃、比重1.26で水張り貯蔵)。
Dは誤り:蒸気は「猛毒」であり、吸い込むと神経障害を引き起こします。換気は絶対必須です。

他の選択肢が不適切な理由
2つまたは3つとする答えは、記述AからCまでのどれかを誤りと数えることになりますが、不純物による黄色と悪臭、発火点が約90℃という低さ、比重が1より大きく水に沈むことは、いずれも二硫化炭素の正しい性質です。すべて正しいとする答えも、蒸気に毒性がないとする記述Dを見逃しています。実際の蒸気は神経を侵す有害なもので、換気は欠かせません。
問24-5

特殊引火物であるアセトアルデヒドと酸化プロピレンに共通する性質として、誤っているものはどれか。

  • どちらも水とあらゆる割合において自由自在に完全に溶け合うことが十分にできる水溶性液体である
  • どちらも引火点が極めて低く、常温の環境下であっても引火の危険性がとても非常に高い
  • どちらも銅や銀などの特定の金属と接触すると、爆発性の化合物を生成するおそれがある
  • どちらも沸点が100℃以上とかなり高いため、真夏の屋外環境下でも沸騰して蒸発することはない
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正解 どちらも沸点が100℃以上とかなり高いため、真夏の屋外環境下でも沸騰して蒸発することはない
解説
アセトアルデヒドと酸化プロピレンは共に「水溶性」の特殊引火物です。引火点も沸点も異常に低いため、屋外タンク貯蔵所等では保冷設備や不活性ガス封入装置が必須となります。また、銅や銀、マグネシウム等の金属と反応して爆発物を生成する点も共通しており、容器の材質制限があります。

他の選択肢が不適切な理由
どちらも水に溶ける水溶性であるという記述は、これら二つに共通する正しい性質です。引火点が極めて低く常温でも引火の危険が高いという記述も、いずれもマイナス30℃台以下という値であり正しい内容です。銅や銀などの金属と接触して爆発性の化合物を生じるおそれがあるという記述も、容器の材質が制限される理由そのものであり、誤りではありません。
問34-5

ジエチルエーテルが空気や日光に触れて長期間放置された際に生成される、極めて危険な物質はどれか。

  • 猛毒のシアン化水素(青酸ガス)
  • 爆発性の過酸化物とされる
  • 発火性のアセチリド
  • 腐食性の高い氷酢酸
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正解 爆発性の過酸化物とされる
解説
ジエチルエーテルを空気や光に長期間さらしておくと、徐々に酸化されて「過酸化エーテル(過酸化物)」という物質がたまります。この過酸化物は非常に不安定で、少しの摩擦や衝撃、あるいは容器のキャップを開ける程度の刺激で大爆発を起こします。これを防ぐため褐色ビンに入れ、冷暗所で保管します。

他の選択肢が不適切な理由
シアン化水素は窒素を含む物質から生じるガスで、炭素と水素と酸素からなるジエチルエーテルの酸化では生成しません。アセチリドは、アセチレンが銅や銀と結びついてできる爆発性の化合物であり、空気や日光による変質とは別の経路です。氷酢酸はアセトアルデヒドが酸化してできる酢酸のことで、ジエチルエーテルから生じるものではありません。
問44-5

アセトアルデヒドの性質と貯蔵方法に関する記述として、正しいものの組み合わせはどれか。
A. 水、アルコール、エーテルのいずれにもよく溶ける(水溶性である)。
B. 沸点が約21℃と非常に低いため、夏場は常温でも容易に沸騰して爆発性ガスを発生する。
C. 酸化されやすく、酸化されると「酢酸」に変化する。
D. 貯蔵の際は、銅や銀の容器を避け、不活性ガス(窒素など)を封入しなければならない。

  • AとBのみ正しい
  • CとDのみ正しい
  • A、B、Cのみ正しいとされる
  • A、B、C、Dすべて正しい
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正解 A、B、C、Dすべて正しい
解説
アセトアルデヒドの重要知識の総まとめです。
・水溶性で、沸点が室温レベル(21℃)と異常に低いため、常に冷却するか不活性ガスで保護する必要があります。
・銀や銅と触れると爆発性のアセチリド等を作るため、容器の材質制限があります。
・酸化するとお酢の成分(酢酸)になります。

他の選択肢が不適切な理由
一部だけを正しいとする三つの答えは、いずれも正しい記述を誤りとして切り捨てています。水にもアルコールにもよく溶けること、沸点が約21℃と室温程度で沸騰すること、酸化されると酢酸に変わること、銅や銀を避けて不活性ガスを封入することは、すべてアセトアルデヒドの実際の性質と取り扱いに合致しており、除外できるものはありません。
問54-5

特殊引火物である「二硫化炭素」と「酸化プロピレン」の性質を比較した記述として、正しいものはどれか。

  • どちらも水によく溶ける(水溶性である)ため、注水による希釈消火が有効である
  • 二硫化炭素は水より重く水に溶けないが、酸化プロピレンは水より軽く水に溶ける性質がある
  • どちらも有毒ガスを発生しないため、屋内での取り扱いに特別な換気設備は不要である
  • どちらも日光や空気と反応して爆発性の過酸化物を生成するため、褐色ビンで保存するとされる
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正解 二硫化炭素は水より重く水に溶けないが、酸化プロピレンは水より軽く水に溶ける性質がある
解説
同じ特殊引火物でも、物理的な性質が正反対です。
・二硫化炭素:比重1.26(沈む)、水に溶けない。そのため水張り貯蔵が可能。
・酸化プロピレン:比重0.83(浮く)、水によく溶ける。さらに引火点が-37℃と極めて低く、蒸気も有害です。
性質の違いを比較する問題は試験で頻出します。

他の選択肢が不適切な理由
どちらも水溶性で希釈消火が有効とする記述は、二硫化炭素が水に溶けない点で成り立ちません。有毒ガスを発生しないので換気設備が不要とする記述も、二硫化炭素の蒸気は有毒で、燃えれば亜硫酸ガスも生じるため危険な誤りです。どちらも過酸化物を作るので褐色ビンに入れるとする記述は、ジエチルエーテルの取り扱いであり、この二つの物質の特徴ではありません。
問64-5

特殊引火物のうち、燃焼した際に有毒な「亜硫酸ガス(二酸化硫黄)」を発生する物質はどれか。

  • ジエチルエーテル
  • 二硫化炭素
  • アセトアルデヒド
  • 酸化プロピレン
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正解 二硫化炭素
解説
物質の化学式から推測できる問題です。二硫化炭素(CS2)には硫黄(S)が含まれています。これが燃焼(酸素O2と結合)すると、有毒な二酸化硫黄(SO2、別名:亜硫酸ガス)が発生します。火災現場では爆発だけでなく、この有毒ガスによる二次被害も警戒しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
ジエチルエーテル、アセトアルデヒド、酸化プロピレンは、いずれも炭素と水素と酸素だけからできており、硫黄を含みません。そのため完全に燃えたときに生じるのは主に二酸化炭素と水であり、硫黄が酸素と結びついてできる刺激性のガスは発生しません。硫黄を分子内に持っているかどうかが、この問いを見分ける決め手になります。
問74-5

特殊引火物に共通する危険な性質として、該当しないものはどれか。

  • 引火点が極めて低いため(-20℃以下など)、常温で常に爆発性の蒸気を発生している
  • 沸点がかなり低いため(40℃前後かそれ以下)、わずかな温度上昇でも激しく気化する
  • 蒸気の比重が空気よりも重いため、床面などの低い場所に滞留し続けやすい
  • 引火と同時に自身の内部から酸素を放出するため、真空中でも激しく燃焼する
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正解 引火と同時に自身の内部から酸素を放出するため、真空中でも激しく燃焼する
解説
特殊引火物はどれも爆発的に燃えますが、あくまで第4類(引火性液体)であり、空気中の酸素がなければ燃えません(真空中では燃えない)。その他の選択肢(極端に低い引火点・沸点、重い蒸気)は、特殊引火物の恐ろしさを見事に表しています。

他の選択肢が不適切な理由
引火点が極めて低く常温で爆発性の蒸気を出すという記述は、特殊引火物の区分そのものに関わる性質で、実際に当てはまります。沸点が低くわずかな温度上昇で気化するという記述も、ジエチルエーテルやアセトアルデヒドの低い沸点が示すとおりです。蒸気が空気より重く低所に滞留するという記述も第4類に共通する性質であり、いずれも該当しない性質とはいえません。
問84-5

ジエチルエーテルを使用・保管する際の安全対策として、誤っているものはどれか。

  • 過酸化物の生成を防ぐため、褐色ビンに入れて日光を遮断し、冷暗所に保管する
  • 発生した重い蒸気を逃がすため、換気口の吸入口は天井付近の高い位置に設ける
  • 静電気の蓄積を防ぐため、配管等には確実にアース(接地)を施す
  • 火気を厳禁とし、電気設備は火花が出ない防爆構造のものを使用する
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正解 発生した重い蒸気を逃がすため、換気口の吸入口は天井付近の高い位置に設ける
解説
ジエチルエーテルの蒸気比重は約2.6であり、空気の2.5倍以上の重さで床にドロドロと広がります。天井付近に換気口をつけても、重い蒸気は全く吸い出せません。蒸気を集める吸入口は必ず「低所」に設置し、そこからダクトで屋外の高所へ排出して拡散させます。

他の選択肢が不適切な理由
褐色ビンに入れて冷暗所に保管するという記述は、光や空気によって爆発性の過酸化物ができることを防ぐための正しい方法です。配管に接地を施すという記述も、電気を通しにくい液体に溜まる静電気を大地へ逃がすためであり正しい対策です。防爆構造の電気設備を使うという記述も、わずかな火花でも引火する低い引火点を考えれば当然の措置であり、いずれも誤りではありません。
問94-5

アセトアルデヒドを貯蔵する屋外タンク貯蔵所において、法令により設置が義務付けられている設備はどれか。

  • 発生してしまった酢酸を中和するために設けられる、消石灰自動散布設備のこと
  • 高温による沸騰を防ぐための「冷却装置」と、燃焼を防ぐ「不活性ガス封入装置」
  • タンクの底の部分に常時水を張り続けて蒸発を防ぐための「自動給水装置」
  • 引火を感知したまさにその瞬間に、タンクごと地中に埋没させる「緊急落下装置」
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正解 高温による沸騰を防ぐための「冷却装置」と、燃焼を防ぐ「不活性ガス封入装置」
解説
アセトアルデヒド(沸点21℃)と酸化プロピレン(沸点34℃)は、夏場はタンク内で勝手に沸騰して大爆発を起こすリスクがあります。これを防ぐため、タンクの温度を低く保つ冷却設備や、タンク内の空気を窒素ガス等に置き換えて引火を防ぐ「不活性ガス封入設備」を設けることが法令で厳格に義務付けられています。

他の選択肢が不適切な理由
消石灰を自動散布するとする記述は、酸を中和する処理の話であり、沸騰や引火を防ぐ設備とは目的が違います。タンク底に常時水を張るとする記述は、水より重く水に溶けない二硫化炭素にだけ通用する方法で、水によく溶けるアセトアルデヒドには使えません。タンクを地中に埋没させる装置は法令上そのような定めがなく、現実の設備としても存在しません。
問104-5

二硫化炭素の火災が発生した場合の消火方法として、第4類の中では極めて特異な有効策はどれか。

  • 水より重い性質を利用し、大量の水をかけて水没させることで窒息消火する
  • 水と反応して爆発するため、絶対に水を使用してはならず、乾燥砂のみを使用する
  • 二硫化炭素は酸素を自給するため、消火は不可能であり燃え尽きるのを待つ
  • 霧状の水をかけると急激に毒ガスを発生するため、二酸化炭素消火剤でのみ消火する
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正解 水より重い性質を利用し、大量の水をかけて水没させることで窒息消火する
解説
第4類(油)火災への棒状注水は「油が浮いて火災拡大する」ため厳禁ですが、二硫化炭素だけは例外です。比重が1.26と水より重く、かつ水に溶けないため、大量の水をかけると炎の上の水が蓋のようになり、二硫化炭素を水底に沈めて酸素を遮断(窒息消火)してくれます。

他の選択肢が不適切な理由
水と反応して爆発するとする記述は、二硫化炭素が水と化学反応しないからこそ水中で保管できるという事実と矛盾します。酸素を自給するので消火できないとする記述も、分子内に酸素を持つのは第5類の特徴であり、引火性液体には当てはまりません。霧状の水で毒ガスが出るとする記述も、有害な亜硫酸ガスは燃焼によって生じるものであり、水をかけたこと自体が原因ではありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。