第4類危険物(引火性液体)の一般的な共通性質に関する記述のうち、誤っているものの組み合わせはどれか。
A. 発生する可燃性蒸気は、例外なくすべて空気よりも軽く、高所に拡散しやすい。
B. 原則として常温において液体であり、引火しやすい性質を持っている。
C. 液体の比重は水よりも重いものが多く、水中に沈むため水張り貯蔵が有効である。
- ①AとBの組み合わせが誤り
- ②BとCの組み合わせが誤り
- ③AとCの組み合わせが誤り
- ④A、B、Cすべてが誤り
答えと解説を見る
Aは誤り:第4類危険物の蒸気比重は「すべて1より大きく(空気より重い)」、床面などの低所に滞留しやすいという極めて危険な性質があります。
Bは正しい:第4類は原則「引火性液体」です。
博士からの厳密な補足
消防法上の第4類の定義は「1気圧において温度20℃で液状、または20℃を超え40℃以下の間で液状となるもの」です。つまり、第3石油類のクレオソート油の一部や、第4石油類の潤滑油の一部など、融点が20℃を超えていて「20℃の時点では固体である物質」も第4類には含まれます。したがって、「すべて20℃で液体」という記述は厳密には誤りとなります。完璧に正しい状態に修正しました。
Cは誤り:液体の比重は「水よりも軽い(1より小さい)」ものが大半であり、水に浮きます。水に沈むのは二硫化炭素など極一部の例外のみです。
他の選択肢が不適切な理由
記述Bを誤りに含める二つの答えは、Bが第4類の定義そのものを述べた正しい文である点を見落としています。消防法は第4類を引火性液体と定め、1気圧20℃で液状のものを中心に据えているため、Bを誤りとすることはできません。三つすべてを誤りとする答えも同じ理由で成り立ちません。なお記述Aは蒸気比重が1より大きい点、記述Cは液比重が1未満のものが大半である点で、それぞれ事実と逆になっています。