2026年版・1-5

製造所等の構造設備基準の一問一答

危険物乙4「危険物に関する法令①」から、製造所等の構造設備基準に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全440問) 危険物に関する法令①の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-5

製造所等の周囲に確保しなければならない「保有空地」の目的として、最も適切な記述はどれか。

  • 周辺の住宅地への騒音や悪臭の被害を防ぎ、良好な環境を保全するため
  • 将来的にタンクの増設や施設の拡張を行うための予備スペースを確保するため
  • 火災発生時の延焼を防止し、消防隊の消火活動スペースを確保するため
  • 危険物を搬入出する大型トラックの安全な通行経路を確保するため
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正解 火災発生時の延焼を防止し、消防隊の消火活動スペースを確保するため
解説
危険物施設で火災が起きた際、隣接する建物に火が移るのを防ぐ(延焼防止)、また消防車が安全に近づいて活動するためのスペースとして、建物の周囲に一定幅の「何も置いてはいけない空地」を設ける義務があります。危険物の量(倍数)が多いほど、広い空地が必要になります。

試験の罠
実態として駐車場や資材置き場になりがちですが、法令上は物品を置くことは一切禁止されています。

他の選択肢が不適切な理由
騒音や悪臭を防ぐためとする記述は、火災を防ぐという目的から外れています。空地は環境を守るために設けるものではありません。将来の増設のための予備地とする記述も誤りで、空地は常に何も置かない状態に保つことが求められ、あとから建物を建てる余地として使えるものではありません。搬入や搬出の通行路とする記述も同様で、車両を置いたり通したりする前提の場所ではありません。
問21-5

危険物製造所の建物の構造に関する基準として、誤っているものはどれか。

  • 壁、柱、床、はり等の主要構造部は、原則として不燃材料で造ること
  • 延焼のおそれのある外壁は、熱に強い耐火構造とすること
  • 爆発の威力を逃がすため、屋根は軽量な不燃材料で造ること
  • 有毒ガスを室内に閉じ込めるため、窓や換気設備は一切設けないこと
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正解 有毒ガスを室内に閉じ込めるため、窓や換気設備は一切設けないこと
解説
第4類危険物の蒸気が室内に滞留すると爆発の危険があるため、製造所には採光、照明、換気設備(さらに滞留するおそれがある場合は排出設備)を設ける義務があります。
その他の選択肢は重要事項です。
・主要構造部:不燃材料(燃えにくい素材)
・延焼の恐れのある外壁:耐火構造(より熱に強い素材)
・屋根:軽量な不燃材料(爆発時に屋根が吹き飛ぶことで、壁が倒壊して周囲に被害が広がるのを防ぐ「爆風抜き」の役割)

他の選択肢が不適切な理由
残る三つはいずれも正しい基準なので、誤りとしては選べません。主要な構造部を燃えにくい材料で造るのは、建物自体が火災を大きくしないためです。隣の建物から火をもらうおそれのある外壁をより熱に強い造りにするのは、外からの延焼を食い止めるためです。屋根を軽い燃えにくい材料にするのは、万一の爆発の力を上へ逃がし、壁が倒れて周囲へ被害が広がるのを防ぐためです。
問31-5

第4類危険物(引火性液体)を取り扱う製造所の「床の構造」として、義務付けられている措置の組み合わせはどれか。

  • 危険物が浸透しない構造(コンクリート等) + 傾斜 + ためます
  • 静電気の発生を防ぐ導電性の構造 + 平坦な仕上げ + 全面グレーチング
  • 耐熱性の高い木材による構造 + 水平な仕上げ + 漏洩検知器
  • 水溶性液体を吸収する浸透性の構造 + 傾斜 + 油分離装置
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正解 危険物が浸透しない構造(コンクリート等) + 傾斜 + ためます
解説
液体危険物が漏れた際、土などに染み込んで地下水汚染や地下空間でのガス化を防ぐため、コンクリート等の「危険物が浸透しない構造」にします。さらに、漏れた液体が四方八方に広がらないよう床に「傾斜」をつけ、一箇所に集めるための「ためます」を設ける必要があります。

試験の罠
床を平坦(水平)にすると油が広がって危険です。また、油をそのまま下水道に流さないよう、ためますの先には油分離装置を設けます。

他の選択肢が不適切な理由
床を平坦に仕上げるとする記述は、漏れた液体が四方へ広がるのを許すことになり、一か所に集めるという考え方に反します。全面を格子状にすれば、こぼれた液体がそのまま下へ落ちてしまいます。木材を使う構造も、燃える材料であるうえ液体を吸い込むため適しません。漏れを吸い込ませる浸透性の床とする記述も、地面や地下水を汚し、しみ込んだ油から蒸気が出続けるおそれがあり、最も避けるべき造りです。
問41-5

屋外タンク貯蔵所の周囲に設置が義務付けられている「防油堤(ぼうゆてい)」の基準に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • タンク本体が破損した場合に、危険物が敷地外へ流出するのを物理的に防ぐ設備である
  • 単一のタンクを囲む場合、防油堤の容量はタンク容量の110%以上でなければならない
  • 防油堤の内部に溜まった雨水を排出するための水抜口を設けなければならない
  • 雨水が溜まらないよう、水抜口のバルブは常時「開」の状態にしておかなければならない
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正解 雨水が溜まらないよう、水抜口のバルブは常時「開」の状態にしておかなければならない
解説
防油堤は油をせき止めるための堤防です。もし水抜口を開けっ放しにしていたら、タンクが割れた時にそこから油が全量外へ流れ出してしまい、防油堤の意味が全くなくなります。そのため、バルブは普段は必ず「閉」にしておき、雨水が溜まった時だけ監視下で開け、排水が終わったら直ちに閉めることが法令で厳格に定められています。

試験の罠
実務でも極めて重要なポイントであり、試験での頻出度もトップクラスです。

他の選択肢が不適切な理由
残る三つはいずれも正しい記述なので、誤りとしては選べません。この堤はタンクが壊れたときに中身をせき止めるための設備であり、単独のタンクを囲む場合はタンクの容量に一割の余裕を加えた分を受け止められる大きさが求められます。また屋外にあるため雨水が入り込みますが、そのままでは受け止められる量が減ってしまうので、たまった水を抜くための口を設けることも定められています。
問51-5

屋内タンク貯蔵所のタンク専用室に関する構造基準として、正しいものはどれか。

  • 出入口には、作業員のつまずき防止のため段差や敷居を一切設けてはならないとされる
  • 漏れた危険物が室外へ流出しないよう、出入口の敷居を高くする等の措置を講じる
  • 通気を良くするため、壁の足元部分にスリット状の換気口を設けるとされる
  • タンクの状況を外部から確認できるよう、壁の一面をガラス張りにするとされる
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正解 漏れた危険物が室外へ流出しないよう、出入口の敷居を高くする等の措置を講じる
解説
屋内タンク専用室で配管等の破損により油が漏れた際、それが廊下や他の部屋に流れ出すと大惨事になります。これをせき止めるため、出入口の敷居の高さは床面から0.2m以上とすることが定められています。

試験の罠
この0.2m以上の敷居でもタンクの全量を収容しきれない場合は、敷居をさらに高くするか、これに代わる堰(せき)を設けて危険物の全量を収容できる構造にしなければなりません。「0.2m以上」という具体的な数値は空欄補充問題でも狙われるため正確に覚えておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
段差や敷居を設けてはならないとする記述は、漏れた液体をせき止める手立てをなくしてしまい、専用室の外へ流れ出すのを防げません。壁の足元に換気口を設けるという記述も危険です。空気より重い蒸気が低い位置から隣の空間へ流れ出てしまいます。壁の一面をガラスにするという記述も、火災の熱や衝撃で容易に割れ、火や液体を室外に通してしまうため、区画する意味が失われます。
問61-5

地下タンク貯蔵所において、タンクを地盤面下に埋設する際の深さの基準はどれか。

  • 地上の車両荷重や火災の熱から守るため、タンク頂部を地盤面から0.6m以上下にしなければならない
  • 凍結深度を避けるため、タンク底部を地盤面から1.0m以上下にしなければならないとされているものである
  • 漏洩の発見を容易にするため、タンク頂部を地盤面と全く同一の高さにするべきであるとされている
  • 特に数値の規定はなく、コンクリートで確実にしっかりと覆われていれば深さは一切問われないともされる
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正解 地上の車両荷重や火災の熱から守るため、タンク頂部を地盤面から0.6m以上下にしなければならない
解説
地下タンクは、地上を走るダンプカーなどの重みや振動による亀裂を防ぎ、また地上での火災の熱影響を避けるため、十分な土かぶり(深さ)が必要です。法令では、タンクの頂部から地表面までを0.6m以上離すよう定めています。

試験の罠
さらに、タンク本体は厚さ3.2mm以上の鋼板で作り、防錆塗装をした上で、周囲を乾燥砂で覆うか、コンクリートのタンク室に入れるなどの厳重な漏洩防止措置がとられます。

他の選択肢が不適切な理由
凍結の深さを理由に底部の位置を基準とする記述は、危険物の規制の考え方と合いません。守るべきなのは上から加わる重みや熱であり、基準になるのはタンクの頂部から地表までの土の厚さです。頂部を地面と同じ高さにするという記述は、車両の荷重や地上の火災の熱がそのままタンクに及ぶことになり最も危険です。深さの規定がないとする記述も誤りで、覆い方とは別に土のかぶりの厚さが定められています。
問71-5

給油取扱所(ガソリンスタンド)等に設ける注意事項の「掲示板」の記載内容と配色の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • 「火気厳禁」 ―――― 赤地に白色の文字である
  • 「給油中エンジン停止」 ― 赤地に黒色の文字
  • 「危険物地下タンク」 ―― 黄赤地に白色の文字
  • 「禁煙」 ―――――――― 白地に赤色の文字
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正解 「火気厳禁」 ―――― 赤地に白色の文字である
解説
掲示板の色は法令で厳格に決まっています。
1. 「火気厳禁」「火気注意」「禁煙」:すべて【赤地に白文字】(禁煙は図記号も可)。
2. 「給油中エンジン停止」等の作業上の注意事項:【黄赤(オレンジ)地に黒文字】。
3. 「危険物の品名・数量等」の標識:【白地に黒文字】。

試験の罠
ガソリンスタンドでオレンジ色の看板を見たら「エンジン停止」、赤い看板を見たら「火気厳禁」です。この2つの配色の入れ替え問題が多発します。

他の選択肢が不適切な理由
給油の際に車のエンジンを止めるよう促す掲示は、注意事項を示すものとして黄赤の地に黒い文字で表します。赤の地に黒い文字という配色は用いられていません。地下タンクがあることを示す掲示についても、黄赤の地に白い文字という組み合わせは定められていません。禁煙の掲示は火気に関する注意であり、火気厳禁と同じく赤の地に白い文字で表すため、白地に赤い文字とする記述も誤りです。
問81-5

簡易タンク貯蔵所に関する規定の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • 原則として屋外または屋内の専用室に、地盤や架台にしっかりと固定して設置される構造であるとされる
  • 1つの簡易タンクの容量は、600リットル以下でなければならないとされているものである
  • 同一の施設内に設置できる簡易タンクの数は、最大でも3基まででよいとされているものである
  • 3基設置する場合であっても、すべてのタンクに同じガソリンを入れて保管することができる
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正解 3基設置する場合であっても、すべてのタンクに同じガソリンを入れて保管することができる
解説
簡易タンク貯蔵所は、危険性が高まらないように厳しい制限があります。
・1基の容量上限:600L
・設置基数:最大3基まで
・中身の制限:同一品質の危険物のタンクを2つ以上並べることは不可。
つまり、ガソリン600Lを2つのタンクに分けて置くことはできません。「ガソリン、灯油、軽油を1基ずつ」ならOKです。

試験の罠
600L、3基、同一品質不可の3点セットを必ず暗記してください。

他の選択肢が不適切な理由
残る三つはいずれも正しい記述なので、誤りとしては選べません。簡易タンクは動かないように固定して設けることが求められ、一基あたりの容量には上限があり、一つの施設に置ける数にも上限があります。同じ危険物を入れたタンクを並べれば、上限を超える量を実質的に貯めることができてしまうため、同じ品質のものを二基以上置くことは認められていません。
問91-5

第4類危険物を取り扱う配管や設備において、静電気による引火・爆発を防ぐために義務付けられている装置は何か。

  • 落雷時の大電流を地下に逃がす「避雷設備(避雷針)」
  • 蓄積した静電気を地面に逃がす「接地装置(アース)」
  • 火災の発生を自動的に検知する「自動火災報知設備」
  • 配管内に窒素等を充填して酸素を追い出す「不活性ガス封入装置」
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正解 蓄積した静電気を地面に逃がす「接地装置(アース)」
解説
第4類危険物(石油類)は電気を通しにくい絶縁体であるため、配管内を流れる際の摩擦などで発生した静電気が蓄積(帯電)しやすい性質があります。この電気が火花(スパーク)となって爆発を引き起こすのを防ぐため、導線をつないで電気を地面に逃がす接地装置を設ける必要があります。

試験の罠
避雷設備は「落雷」対策であり、指定数量の倍数が10以上の施設等に設けられる別の設備です。静電気対策=アースと直結させてください。

他の選択肢が不適切な理由
避雷設備は空から落ちてくる雷の大電流を逃がすための設備で、液体の流れで少しずつたまる静電気を逃がす役目は持ちません。自動火災報知設備は火災が起きたことを知らせる設備であり、火花そのものを防ぐわけではありません。配管に不活性ガスを入れる方法は特殊な工程では用いられますが、第4類の設備一般に義務づけられてはおらず、静電気の対策として求められているのは電気を地面へ逃がす設備です。
問101-5

可燃性の蒸気が滞留するおそれのある建築物に設ける「排出設備」の排出口の位置に関する基準として、正しいものはどれか。

  • 蒸気比重が空気より重いことを考慮し、地面すれすれの低い位置に設ける
  • 作業員の呼吸域を避けるため、室内の高さ1.5m程度の中間位置に設ける
  • 自然発火を防ぐため、浄化槽を経由して下水道に直接つなぐ構造とする
  • 風で安全に拡散させるため、屋根上または地上2m以上の高所に設ける
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正解 風で安全に拡散させるため、屋根上または地上2m以上の高所に設ける
解説
第4類危険物の蒸気は空気より重いため、室内の低い場所に溜まります。しかし、これをそのまま低い場所から外へ排出すると、地面を這って近隣の火源(タバコや車のエンジン等)に引火する危険があります。そのため、ダクト等を使ってあえて高い場所へ導き、空気と混ぜて安全な濃度まで拡散させる構造にしなければなりません。

試験の罠
「蒸気が重いから下から出す」という素直な勘違いを誘う問題です。集めるのは下から(吸入口は低所)、外へ出すのは上から(排出口は高所)です。

他の選択肢が不適切な理由
地面すれすれの低い位置から出すという記述は、重い蒸気が地面を這って広がり、周囲の火の気に届くおそれがあるため危険です。室内の中ほどの高さから出すという記述も、外に出たあと十分に薄まらないまま低い場所へ降りてくるので同じ問題が残ります。下水道へつなぐという記述はさらに危険で、管の中に蒸気がたまり、離れた場所のマンホールなどで引火する事故につながります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。