2026年版・1-3

危険物取扱者制度の一問一答

危険物乙4「危険物に関する法令①」から、危険物取扱者制度に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-3

甲種、乙種、丙種の危険物取扱者に関する権限の記述として、誤っているものはどれか。

  • 甲種危険物取扱者は、第1類から第6類までのすべての危険物の取扱いおよび立会いができる
  • 乙種危険物取扱者は、免状を交付されている類の危険物についてのみ取扱いおよび立会いができる
  • 丙種危険物取扱者は、第4類危険物のうち特定の物品に限り取扱いができるが、立会いはできないとされる
  • 無資格者であっても、丙種危険物取扱者が立ち会えば、特定の第4類危険物を取り扱うことができる
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正解 無資格者であっても、丙種危険物取扱者が立ち会えば、特定の第4類危険物を取り扱うことができる
解説
無資格者が危険物を取り扱う場合、有資格者の「立会い(監督)」が必要です。しかし、この立会いができるのは高度な知識を持つ「甲種」と「乙種」の有資格者に限られます。丙種は自分自身でガソリンや灯油等を扱うことはできますが、他人に指示・監督する立会い権限は与えられていません。

試験の罠
丙種の権限(指定された類の取り扱いはできるが立会いは不可)は頻出のひっかけポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
残る三つはいずれも正しい記述なので、誤りとしては選べません。甲種はすべての類について取扱いも立会いもでき、乙種は免状に記載された類の範囲で同じことができます。丙種は第4類のうち定められた品目を自分で取り扱えますが、他人の作業を監督する立会いの権限までは与えられていません。立会いができるのは甲種と乙種だけという線引きを押さえておけば、この三つが正しいと判断できます。
問21-3

乙種第4類危険物取扱者免状を所持している者が立ち会った場合、無資格者が適法に取り扱うことができる危険物はどれか。

  • 第1類から第6類までのすべての危険物であるとされているものである
  • 第4類危険物(引火性液体)にすべて含まれる物品であるとされている
  • 危険度を考慮し、ガソリン、灯油、軽油の3品目のみに限定されているとされる
  • 無資格者は、いかなる資格者が立ち会っても危険物を取扱うことは禁止されている
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正解 第4類危険物(引火性液体)にすべて含まれる物品であるとされている
解説
乙種危険物取扱者の立会い権限は「自分が免状を持っている類」に対して有効です。乙種第4類を持っていれば、第4類に属するすべての危険物(特殊引火物から動植物油類まで)の作業に無資格者を従事させることができます。ただし、第1類や第2類など、免状を持たない類への立会いはできません。

試験の罠
「ガソリン・灯油・軽油のみ」という制限は、丙種取扱者の「取り扱い範囲」の話であり、乙種の立会い範囲とは無関係です。

他の選択肢が不適切な理由
すべての類に立ち会えるとする記述は甲種の権限であり、乙種の免状は交付された類の範囲でしか効力を持ちません。三品目に限られるとする記述は、丙種が自分で扱える品目の話を持ち込んだもので、乙種の立会いの範囲とは関係がありません。誰が立ち会っても無資格者は扱えないとする記述も誤りで、立会いの制度は、有資格者の監督のもとで無資格者が作業できるようにするために設けられています。
問31-3

危険物取扱者免状の「書換え申請」が必要となる事由として、正しいものの組み合わせはどれか。
A. 結婚等により、氏名が変更になった場合。
B. 引っ越しにより、現住所(居住地)が変更になった場合。
C. 本籍地の都道府県が変更になった場合。

  • Aのみ
  • AとB
  • AとC
  • AとBとC
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正解 AとC
解説
免状に記載されている「氏名」や「本籍(都道府県)」に変更があった場合は、遅滞なく書換え申請を行う必要があります(※同一都道府県内での本籍変更であれば書換えは不要です)。一方で「現住所」や「勤務先」の変更は書換え申請事由には該当しません。

試験の罠
「住所変更で書換えが必要」というダミー選択肢は毎回のように出題されます。本籍(都道府県)の変更と、現住所の変更の違いを正確に区別してください。

他の選択肢が不適切な理由
Bを含む組み合わせは選べません。現住所は免状に記載される事項ではなく、引っ越しても免状の記載と実態がずれないため、書換えの理由にならないからです。同じ理由で勤務先の変更も対象外です。またAだけとする答えも成り立ちません。本籍の都道府県は免状に記載される事項であり、他の都道府県へ変わったときは記載を直す必要があるためです。
問41-3

危険物取扱者免状を紛失(亡失)した場合の「再交付申請」を行う提出先はどこか。

  • 紛失したことに気づいた場所を管轄する最寄りの消防署長
  • 現在居住している地域を管轄する都道府県知事
  • 現在勤務している施設の所在地を管轄する都道府県知事
  • その免状を交付した、または書換えをした都道府県知事
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正解 その免状を交付した、または書換えをした都道府県知事
解説
免状のデータ(台帳)は、発行した都道府県が管理しています。そのため、再交付を受けるには、自分自身のデータを持っている元の都道府県知事に申請する必要があります。居住地や勤務地の知事に言ってもデータがないため再発行できません。

試験の罠
ただし、例外として「写真の更新(10年)」等の書換え申請の場合は、居住地や勤務地の知事に対して行うことも認められています。再交付と書換えの申請先ルールの違いはややこしいので注意です。

他の選択肢が不適切な理由
消防署長は免状を交付する立場になく、再交付の窓口にはなりません。免状を出すのは都道府県知事だからです。居住している地域の知事や勤務先の地域の知事を挙げる記述も、再交付については成り立ちません。免状の交付の記録はそれを出した都道府県が保管しており、記録を持たない知事には本人の免状の内容を確かめようがないためです。転居や転勤で不便が生じないよう配慮されている書換えの申請先と混同しないでください。
問51-3

丙種危険物取扱者が取り扱うことができる危険物として、法令で認められていないものはどれか。

  • 自動車等の燃料であるガソリン、および軽油のみであるとされているものである
  • 家庭のストーブ等で一般的に使用されている灯油のみであるとされているものである
  • 塗料の溶剤や接着剤などの原料として幅広く使用されるトルエン(第1石油類)
  • 機械の潤滑油として使用されている第4石油類のみであるとされているものである
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正解 塗料の溶剤や接着剤などの原料として幅広く使用されるトルエン(第1石油類)
解説
丙種危険物取扱者が扱えるのは、第4類の中でも生活や産業の燃料・潤滑油として一般的な以下のものに限定されています。
・ガソリン、灯油、軽油、重油、潤滑油、第4石油類、動植物油類。
これ以外の工業用溶剤(特殊引火物、アルコール類、第1石油類のトルエンやベンゼンなど)は扱うことができません。

試験の罠
ガソリンスタンドやローリー運転手の実務に特化した限定免許、というイメージを持つと分かりやすいです。

他の選択肢が不適切な理由
ガソリンと軽油、灯油、第4石油類は、いずれも丙種が自分で取り扱える品目として認められているため、認められていないものとしては選べません。これらは自動車や暖房、機械の潤滑といった日常的な用途で使われ、性質も比較的よく知られたものに絞られています。一方でトルエンのような工業用の溶剤は、引火点が低いうえに扱いに専門的な知識を要するため、丙種の範囲から外されています。
問61-3

危険物取扱者が消防法令に違反した場合、都道府県知事が行うことができる行政処分として正しいものはどれか。

  • 法令違反の程度に応じ、危険物取扱者免状の返納を命じる(返納命令)
  • 再教育のため、再試験を受験して合格するまでの間、業務停止を命じる
  • 行政上の秩序罰として、直ちに100万円以下の罰金を科すとされる
  • 危険物施設における一切の立ち入りを生涯にわたり禁止する
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正解 法令違反の程度に応じ、危険物取扱者免状の返納を命じる(返納命令)
解説
危険物取扱者が消防法に基づく義務(保安講習の未受講など)に違反した場合、知事は資格を取り消す処分として免状の返納を命じることができます。罰金や懲役は「刑事罰」であり、裁判所が判断して科すものであって、知事が直接罰金を徴収することはできません。

試験の罠
「知事が罰金を科す」という引っかけは法学の基本を問う問題です。行政ができるのは免許の取り上げ(行政処分)までです。

他の選択肢が不適切な理由
再試験に合格するまで業務を停止させるという処分は用意されていません。危険物取扱者の資格に再試験の制度そのものがないからです。罰金は裁判の手続を経て科される刑事罰であり、知事が自分の判断で直ちに徴収できるものではありません。生涯にわたって施設への立入りを禁じるという処分も定められておらず、行政ができるのは資格を取り上げるところまでです。
問71-3

危険物取扱者免状に貼付されている写真の更新(書換え申請)の期限として、正しいものはどれか。

  • 免状の交付を受けた日から起算して3年が経過するまでであるとされている
  • 免状の交付を受けた日から起算して5年が経過するまでであるとされている
  • 免状の交付を受けた日(または前回の写真書換え日)から10年が経過するまで
  • 免状自体には有効期限がそもそも存在しないため、写真の更新義務も一切存在しない
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正解 免状の交付を受けた日(または前回の写真書換え日)から10年が経過するまで
解説
危険物取扱者の資格自体に有効期限はなく、一生有効です。しかし、本人確認のための「写真」には有効期限があり、交付または前回の書換えから10年が経過する前に、新しい写真に更新する手続きを行わなければなりません。

試験の罠
運転免許証(3〜5年)と比べて期間が長いため、「更新不要」と思い込む受験生を狙ったダミー選択肢がよく出ます。

他の選択肢が不適切な理由
3年や5年という期間は自動車の運転免許証の更新の周期であり、危険物取扱者の写真の期限とは異なります。写真は本人であることを確かめるためのものなので、顔立ちが大きく変わらない範囲としてより長い周期が認められています。更新の義務が一切ないとする記述も誤りです。資格そのものに期限がないことと、貼られている写真に期限があることは別の話であり、期限を過ぎた写真のままでは本人確認の役目を果たせません。
問81-3

危険物保安監督者に選任されるための法定要件の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • 甲種または乙種の免状所持 + 危険物取扱いの実務経験6ヶ月以上
  • 甲種、乙種または丙種の免状所持 + 危険物取扱いの実務経験1年以上
  • 甲種または乙種の免状所持 + 消防設備士としての実務経験3年以上
  • 免状の種類に関わらず、製造所等での管理業務経験が5年以上
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正解 甲種または乙種の免状所持 + 危険物取扱いの実務経験6ヶ月以上
解説
危険物保安監督者は、施設全体の保安を監督する現場責任者です。そのため、全般的な知識(甲種・乙種)と、最低限の実務経験(6ヶ月)が必須条件となります。丙種には立会い権限がなく知識範囲も狭いため、何十年実務を積んでも保安監督者にはなれません。

試験の罠
「実務経験1年」や「丙種でも可能」とする選択肢に注意してください。乙4を取って半年ガソリンスタンドで働けば店長(監督者)になれる、と覚えると実践的です。

他の選択肢が不適切な理由
丙種でも選任できるとする記述は誤りです。丙種は扱える品目が限られ、他人の作業に立ち会う権限もないため、施設全体の作業を監督する立場にはなれません。消防設備士としての経験を求める記述も的外れで、消火器や警報設備の専門知識は危険物そのものの取扱いの経験とは別のものです。免状の種類を問わずに管理の経験だけで足りるとする記述も、免状を土台とするこの制度の考え方に合いません。
問91-3

製造所等の所有者が、危険物保安監督者を選任または解任した際に行うべき手続きはどれか。

  • 選任または解任するよりも前に、あらかじめ市町村長等の許可を受けなければならない
  • 選任または解任したときは、遅滞なく必ず市町村長等に届け出なければならないとされる
  • 新たに選任した者に対して、直ちに消防署長主催の特別講習を受講させなければならない
  • 社内の安全管理規程に基づく内部手続きのみであり、行政への報告は不要である
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正解 選任または解任したときは、遅滞なく必ず市町村長等に届け出なければならないとされる
解説
保安監督者は施設の安全の要ですが、誰を選ぶかについて行政の「許可」や「認可」は不要です(要件さえ満たしていれば会社の自由)。ただし、誰が責任者になったのかを消防機関が把握する必要があるため、事後速やかに(遅滞なく)届出を行わなければなりません。

試験の罠
解任した時も届出が必要である点を忘れがちです。また、「事前届出」ではなく「遅滞なく(事後)」です。

他の選択肢が不適切な理由
あらかじめ許可を受けるとする記述は誤りです。要件を満たす人の中から誰を選ぶかは事業者が決めることであり、行政が可否を判断する場面ではありません。新たに選ばれた人に特別な講習を受けさせるという仕組みも設けられていません。必要な知識は免状と実務経験ですでに担保されているからです。行政への報告が不要とする記述も成り立ちません。事故のときに誰と連絡を取るべきかを消防機関が把握できなくなってしまいます。
問101-3

「危険物施設保安員」を選任しなければならない施設は、次のうちどれか。

  • 不特定多数が出入りするため危険性が高い、すべての給油取扱所であるとされている
  • 指定数量の倍数が100以上の大規模な製造所、一般取扱所、およびすべての移送取扱所
  • 走行中の事故リスクが高い、すべての移動タンク貯蔵所(いわゆるタンクローリー)である
  • 指定数量の倍数に関わらず、予防規程の作成が義務付けられているすべての施設
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正解 指定数量の倍数が100以上の大規模な製造所、一般取扱所、およびすべての移送取扱所
解説
危険物施設保安員は、保安監督者の下で日常的な点検等の保安業務を補佐するスタッフです。設置義務があるのは「倍数100以上の製造所・一般取扱所」と規模を問わず「移送取扱所」のみです。屋内貯蔵所や屋外貯蔵所には、どれだけ大量の危険物があろうとも保安員の設置義務はありません。

試験の罠
ガソリンスタンド(給油取扱所)やタンクローリー(移動タンク貯蔵所)、屋内貯蔵所には、規模に関わらず保安員の設置義務は一切ありません。

他の選択肢が不適切な理由
すべての給油取扱所とする記述や、すべての移動タンク貯蔵所とする記述は誤りです。これらは規模が小さく、監督者のもとで補佐役を別に置くほどの作業量がないため、対象から外されています。予防規程を作る義務がある施設をそのまま対象とする記述も一致しません。予防規程は給油取扱所のように客の出入りが多い施設も含む広い枠組みであり、補佐役の要否を決める規模の基準とは別に定められているからです。

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